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受けてみたフィンランドの教育 2

フィンランドの教育システム面で言えば
特に重要と思われたのは、教師の「社会的地位の高さ」である。


これは、経済面ではなく、まさに社会的な高さであって
経済面はむしろ日本の教師のほうがよい。
教育職につく大人が、確かな信頼と尊敬を受けているということである。


その理由の一つを著者は、
日本の中高教師が「全人格的な指導者」として期待されるのに対し
フィンランドでは「学問教育のエキスパート」として認知されている点を挙げる。


これは、まさに日本の塾が担っている役回りだろう。
事実、フィンランドの学生は塾へ行くものは皆無だそうだ。
日本の「学校で居眠りをして、塾で勉強する」というスタイルに首を傾げるそうだ。


ではなぜ、フィンランドでは学校が純然とした教育の場としてのみ機能しうるのか?
逆に言えば、生活指導的な側面が必要ないのか?
といえば、著者は地域コミュニティがしっかりしている点を挙げている。

家具の国、ガーデニングの国であるからして、
住まいのこと、地域のことにみんな熱心なのだ。
生活指導は地域が担うわけである。


この点は、日本ですぐにマネするのは難しいと思われるが
とはいえ、フィンランドの濃密な地域コミュニティも、
単に国民性で片付けられる問題ではなく、

付加価値税(消費税)20%超を背景とする充実の社会保障制度により
子供3人を生んでも共働きできる環境があるからこそ
After5や休日に、子供や地域との十分な交流が図れるのだ。


「民間にできることは民間に」
の旗印の下進めてきた、日本の「小さな政府化」は、
コムスン問題等で明らかなように、常に正しいものではない。


我々日本人だって、消費税UPしても、その対価に見合った
確かなサービス・保障・安心が得られるなら、喜んで出す。
だが、この未曾有の政治不信下では難しい。




以上、フィンランドで子供の学習達成度が高い理由を
「風が吹けば桶屋が儲かる」式に整理すると下記となる。

------------------------------

フィンランドでは子供の学習達成度が高い

↓(なぜなら)

教師が教育(≠生活指導)のエキスパートとして尊敬されいて
生徒のロイヤリティが高い

↓(なぜなら)

生活指導はコミュニティが担っているから

↓(なぜなら)

充実の社会保障により、コミュニティにさく時間があるから

↓(なぜなら)

けっこうな税金取られても信用できる政府があるから

↓(なぜなら)

国民の政治参加意識が高いから

------------------------------



ただ、フィンランドだって
うつ病患者数、離婚率では世界有数だし
子供の学習達成度の評価項目にない「暗算」はからっきしだめらしい。



人生いろいろ、教育もいろいろ
である。

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